「自分には何もない」は勘違い。パチンコ屋を辞める前に気づいておくべきスキル

「自分には何もない」は勘違い。パチンコ屋を辞める前に気づいておくべきスキル

パチンコ店でホールに立っていると、ふとした瞬間に「自分はただ接客をしているだけで、何のスキルも身についていないんじゃないか」と不安になることはありませんか。

特に転職を考え始めたとき、履歴書、職務経歴書に書けるような特別なことが何もないように感じてしまう気持ち、私も本当によく分かります。

でも、経理として10年以上働いている今の私から見れば、それは大きな「心理的な罠」にハマっているだけだと言い切れます。

あなたが辞める前に、まずは「自分は結構な武器を持っているんだ」ということに気づいてほしいのです。

なぜ「自分には何もない」と思い込んでしまうのか

まず、どうして私たちがこれほどまでに自信を失ってしまうのか、その理由をはっきりさせておきましょう。

私は、自分の頑張りがお店の稼働に直結している実感が持てないことが、一番の原因だと思っています。

ホールでどれだけ自分や自分が指導したスタッフが元気よくお客さんに挨拶をしても、あるいは台の清掃を徹底したとしても、それが理由でお客さんが来ているとは限らないと思うからです。

結局のところ、お客さんがお店を選ぶ基準は「勝てそうかどうか」や「打ちたい機種を置いているかどうか」という点が非常に大きいのではないでしょうか。

どれほど接客に力を入れたとしても、出す気がない店や魅力的な台がない店にお客さんは定着しないのが現実だと思います。

自分の貢献を「数字」で表せない

営業職のように「自分のこの行動がこれだけの利益を生んだ」という明確な証拠を示せないことが、焦りを生むのだと感じています。

自分が指導したスタッフがどれだけ成長したとしても、それによって売上がどれだけ上がったか、何人の新規客を呼べたかを数字で表すのは極めて難しいはずです。

自分が何かを改善したから稼働が上がったという根拠が不透明なままでは、どうしても自分を低く見積もってしまいがちですよね。

「自分がいなくても、設定や釘さえ良ければ店は回るんじゃないか」という感覚が、自己評価を下げてしまう罠の正体だと私は思います。

この「数値化できない環境」に長くいるせいで、自分はただ接客しかできない人間だと思い込んでしまうのは、本当にもったいないことです。

辞める前に気づいてほしい、現場で磨かれた「本物のスキル」

数字には表れにくいかもしれませんが、あなたが毎日ホールでこなしている業務は、他業種から見れば立派なスキルです。

マルチタスクで優先順位を常に考えて行動する

例えば、インカムで指示を聞きながらトラブル対応をし、同時にお客さんの動きに目を配る。

また、インカムを通じてホール全体の状況を把握しながらスタッフに指示をだし、同時にお客さんや台の状況を見る。

この当たり前にやっているマルチタスク能力は、事務職の忙しい時期に優先順位を判断する力としてそのまま活かされます。

仕事で改善をしたこと

ちょっとしたことでも良いので、何かを改善したことはありませんか?

例えば、ホール内でスタッフ「コースの端っこに行ったときにコースの中に向かって一礼する」ことが習慣としてありました。

「お客さんが遊技をしている場所に敬意を表す」というように教わりましたが、これは必要なのでしょうか?

ただのパフォーマンスであり、一礼をすることによってお客さんが喜ぶわけでもないです。

この習慣があるホールでは「一礼をなくしてみては?」と提案することも私は改善だと思います。

一礼をなくすことができれば、スタッフの業務の効率化となり立派な改善となります。

今、パチンコ店で働きながら何を意識したらよいのか

自分にはスキルがないという罠に気づけたら、次は「じゃあ、明日からどう働けばいいの?」という話になりますよね。

今の仕事をただこなすだけではなく、ほんの少し視点を変えるだけで転職活動の難易度はぐっと下がると私は思っています。

私が実際にやっておけば良かったと感じること、そして今だから言える転職に効く働き方を具体的にお伝えします。

自分のやってきたことを振り返る

まずは、これまでのホールでの日々をただの作業として片付けないでほしいんです。

例えば、後輩に仕事を教えるときにどうすれば早く覚えてもらえるかを工夫したことはありませんか?

台のトラブルが起きたときに自分なりに優先順位を判断して動いた瞬間が一度はあるはずです。

たとえそれがお店全体の数字に目に見えて現れていなくても、あなたが考えて動いた事実は消えません。

こうした小さなエピソードを、忘れないうちにスマホのメモ帳などに書き留めておくことから始めてみてください。

自分が当たり前だと思っていた行動が、転職のアドバイザーに伝えたとき「それはすごい武器ですよ」と言われることが本当にあります。

職務経歴書に書ける実績を意識して取り組む

もし、まだ退職まで少し時間があるのなら、これからは職務経歴書にどう書くかを逆算して働いてみるのがおすすめです。

数字で表せそうなことであれば、例えば「開店前に並んだお客さんの数」です。

自分で考えたイベントを上司や店長に提案してみましょう。

店長との関係性によるとは思いますが、私が働いていた当時の店長は提案に対してすぐに「良いやん!」と言って採用してくれようとしてくれました。

自分で全てをやる必要はありません。

機種のイベントや商品イベントなどを企画して、ポップやデジタルサイネージの画像は専門の部署に作ってもらいます。

店長がその気になってくれれば後は勝手にことが運びます。

結果的に開店前のお客さんが通常より増えれば、自分の実績として語れます。

具体的に企画した内容と実績の数字を伝えられるようにしておきましょう。

まとめ:その武器を「言葉」に変える準備をしよう

「自分にはスキルがない」という不安は、単に今の環境で成果が数字に見えにくいだけのことです。

辞める前に、まずは自分がこれまでに培ってきた「目に見えない経験」を、自信を持って認めてあげてほしいと思います。

あなたが現場で必死に動いてきた日々は、決して無駄ではありません。

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元パチンコホールの現場スタッフから、未経験で経理職へと転身した異色のキャリアを持つ現役経理部員です。 パチ屋店員として5年以上、ホールを駆け回る日々を過ごしていましたが、将来への不安から一念発起し、事務職へのキャリアチェンジを決意しました。 現在は経理として10年以上のキャリアを積み、主に経費精算や支払い実務の最前線で会社のお金を管理しています。 保有資格は日商簿記2級です。 本ブログでは、パチンコ店から経理に転職したときの状況や転職方法の他に現職の経理としても領収書や請求書処理といった経理実務のリアルな現場の知恵や、未経験から経理マンとして生き残るための仕事術を発信しています。 「パチ屋から事務職なんて無理だ」と諦めかけている方や、日々の経理業務をより円滑に進めたい方に向けて、実体験に基づいた等身大の情報をお届けします。