「一生は続けられない」パチンコ業界を脱出して分かったリスク

「一生は続けられない」パチンコ業界を脱出して分かったリスク

パチンコ店員としてホールを走り回っているとき、ふと「この仕事を定年まで続けられるだろうか」と考えたことはありませんか。

私は5年以上のホール勤務の中で、その問いに対する答えが日に日に「ノー」に傾いていくのを感じていました。

当時は目の前の業務に追われていましたが、一歩引いて業界や自分自身の体調を眺めたとき、そこには無視できないリスクがいくつも隠れていました。

結果的に30歳になったのをきっかけとして、「仕事をやめようと思います」と上司に伝えることになりました。

パチンコ業界を脱出して経理になった今だからこそ冷静に分析できる、あの場所に留まり続けることの危うさについてお話しします。

業界全体が衰退していくように思えた

私が入社してから退職するまでの間、パチンコ業界を取り巻く環境は驚くほどのスピードで悪化していきました。

規制と娯楽の多様化

私がパチンコ屋に就職したのが2010年頃です。

そこから、どんどんパチンコ店を取り巻く環境が変わってきました。

かつてのような派手なイベントは禁止され、射幸心を抑えるための厳しい規制が次々と導入されました。

もともと、私の職場は曜日ごとにイベントが変わり、台の上にあるフラッグを毎日交換していました。

それがなくなって仕事は少し楽になりましたが、お客さんからすると「どの機種を選んだら良いか」が分かりづらくなります。

さらにスマートフォンの普及により、色んなゲームを人々が楽しむようになり、わざわざパチンコ店に足を運ぶ必要性は薄れてきたのかなと思います。

ホールコンピュータの数字

ホールコンピュータに表示される稼働データが明らかに右肩下がりだったことです。

私が当時いたスロット店では、強いイベントの日は平均20,000以上の稼働、平日でも良い日は17,000稼働、悪い日でも12000稼働ぐらいでした。

それが、私が退職するころには平日で8000稼働ぐらいまで落ちていました。

客観的な数字として突きつけられる衰退の事実は、私の将来への不安を確信に変えるには十分すぎるものでした。

業界全体が縮小していく中で、自分の身を預け続けることへのリスクを、私は無視することができませんでした。

「30年後もパチンコ業界はあるのだろうか?」と不安になり、全く別の業界に行こうと決めました。

体力の不安

パチンコ店員として働き続けることは、想像以上に自分の体を削っていく作業でもあります。

「歩きっぱなし」の毎日を一生続けられるかという問題

パチンコ屋の仕事は、ホールにいる間は基本的にずっと歩きっぱなしの重労働です。

店長クラスになれば事務所での業務が中心になりますが、そこまで辿り着けるのはほんの一握りの人間だけです。

上を見れば役職の椅子はすでに詰まっており、いつ自分が現場を離れられるのか全く見通しが立たない状況でした。

40代、50代になっても同じようにホールを駆け回るのはさすがに無理だろうなと思いました。

不規則なシフト勤務

パチンコ店は朝10時から夜23時まで営業しており、その運営を支える社員の生活はどうしても不規則になります。

早番と遅番のバラバラな組み合わせ

私は特に、早番で朝早くから出勤する日と、遅番で深夜に帰宅する日がバラバラに組み合わさるシフトに苦しみました。

早番⇒遅番は間の時間が長く、お得に感じましたが遅番⇒早番はきついです。

遅番後にご飯を食べて帰宅するのが夜0時過ぎで、そこからお風呂に入って寝ようとします。

しかし、私の場合はそんなにすぐには寝られなかったです。

数日おきに睡眠のリズムが大きく変わる生活は、少しずつ私の気力と体力を奪っていったように感じます。

世間が休んでいる時間に働き、不規則な食事を摂り続ける生活を、この先何十年も続けるリスクはあまりに巨大でした。

経理に転職し、毎日同じ時間に起きて同じ時間に眠れるようになった今、当時の不規則さがどれほど負担だったかを痛感しています。

まとめ

パチンコ業界で学んだ忍耐力や対応力は、今の私の大きな土台になっていますが、それでも「一生は続けられない」という直感は正解でした。

業界の衰退、体力の限界、そして不規則な生活というリスクは、放置しておくと取り返しのつかない形で人生に影響を及ぼします。

もしあなたが今、インカムの音を聞きながら「このままでいいのか」と悩んでいるなら、その直感を大切にしてください。

リスクを正しく認識することは、新しい人生を切り拓くための第一歩になります。

私のように全く別の分野へ飛び出す勇気を持つことが、あなたの将来を守る唯一の手段になるかもしれません。

この記事を書いた人 Wrote this article

NON

NON

元パチンコホールの現場スタッフから、未経験で経理職へと転身した異色のキャリアを持つ現役経理部員です。 パチ屋店員として5年以上、ホールを駆け回る日々を過ごしていましたが、将来への不安から一念発起し、事務職へのキャリアチェンジを決意しました。 現在は経理として10年以上のキャリアを積み、主に経費精算や支払い実務の最前線で会社のお金を管理しています。 保有資格は日商簿記2級です。 本ブログでは、パチンコ店から経理に転職したときの状況や転職方法の他に現職の経理としても領収書や請求書処理といった経理実務のリアルな現場の知恵や、未経験から経理マンとして生き残るための仕事術を発信しています。 「パチ屋から事務職なんて無理だ」と諦めかけている方や、日々の経理業務をより円滑に進めたい方に向けて、実体験に基づいた等身大の情報をお届けします。